支援相談員に向いている人

相談員と愉快な仲間たち介護

こんにちは、なおです。

今回は介護老人保健施設(老健)支援相談員の人間関係についてお伝えする記事内容となっています。支援相談員に興味がある方や、少しでも現環境を変えたいという方はぜひ最後まで読んでみてください。

よく聞かれることとして

相談員って人間関係大変じゃない?
間に挟まれて大変だねぇ。

相談員やってみたいけど人間関係が不安

など、同僚・元同僚をはじめよく聞かれます。

やはり支援相談員=「人間関係が大変そう」とイメージする方が多いですね。

プロフィール

私は医療福祉業界で約15年働いており、現在は介護老人保健施設にて支援相談員をしています。

過去に介護業務をはじめ、診療所勤務、総務(人事・経理など)決算書作成やキャッシュフローの作成など経営面含めた介護業界全般の業務をおこなってきました。

支援相談員に向いている人

支援相談員として働くうえで主に関わりも持つ人たち、ざっとですが

〇同僚(医師、看護師、介護士、リハビリ、ケアマネ、管理栄養士、事務・事務長)

〇病院(MSW、退院調整看護師など)

〇家族

〇居宅介護支援事業所(ケアマネ)

〇その他(他施設の相談員・ケアマネ、自治体など)

思いつくままにざっと書き出してみましたが、同僚についてはほぼ全部署ですね。

そして・・・この書いた方たちの大多数は敵です!!

私たち相談員を何だと思っているんだ!!言いたいこと言いやがって!!

・・・かなり尖った言い方をしてしまいましたが、相談員としての立ち回りがうまくいかない場合、攻撃の対象となったり、マウントをとられ発言権を奪われたり、言いなりにならざるを得なくなってしまったりします。

ですが、自分の立ち回り・コミュニケーション次第で解決できます。

わたしは現在ほぼ全員の方と良好な関係を築けていますが、過去には当然辛いことが山ほどありました。仲良くしていた同僚をはじめ、病院や他施設の相談員の多くは辞めて転職してしまいました。

他施設の相談員・病院のMSW(相談員)と雑談をすることがありますが、やはり人間関係を悩みにあげられる方が圧倒的に多いですね。

悩みと向き合い、行動し、耐えていくことが必要不可欠の要素かなと思います。

どんなにコミュ力があっても、知識経験があっても、上記に記載した方の中にはマウントをとってくる方がいます。特に入職したての頃は一番辛い時期になるかもしれません。

ほんとに、重箱の隅をつつくのが得意な人がめちゃくちゃ多いですからね(笑)

職場環境は日々変わります。いい職場というのは主観であって他人に勧められるものではありません。どんな環境であれ対応していくことが出来るマインドを持つことが大切です。

板挟みになる

同僚、病院、家族、他施設、そして運営。

相談員は各部署の意見を押し付けられ板挟みになります。

これは大げさではなく、現実問題として必ず付きまとってきます。

よくある事例として

病院と入所調整中の場合。

運営・上司
運営・上司

早急な対応を。満床を目指しましょう!

スタッフ
スタッフ

えっ!入所?!マンパワーが(現場のこと考えろ!!)

MSW
MSW

早めの入所調整をお願いします。

運営、上司:早急な入所調整、稼働率向上、満床にしましょう。
現場スタッフ:新規入所者入れないで~。マンパワーが・・。現場のこと考えろ!
病院MSW:早めの入所調整をお願いします。

この構図はもっともポピュラーなものですね。

施設内部の問題解決が出来ていない状況で病院MSWから早く入所調整をするよう追い打ちをかけられるため、入職したての頃はどうしていいか分からず辛かったです。

運営、家族、職員、相手先との板挟みになることは主の業務といってもいいところです。

どう対処していくか、どう立ち回ることが出来るかが支援相談員として働いていくことができるかどうかにつながります。自分の身を削って「いい相談員」を演じてしまうと長くはもちません。

時にはぶつかることも大切です。ある程度主導権を握れるようになればストレスから解放され、それぞれの相手にとってベストな選択肢を与えることができるようになります。

すべての部署をコントロールできる唯一の部署は支援相談員だと思っています。

板挟みも、挟まれてるではなく、挟まさせてあげてる訳です

立ち回り

都合のいい時はみんな味方なんです。

「みんなとうまくやれてる」そう思ったのもつかのま、状況が変わればみんな知らぬ顔をします。これも最初は苦労しました。

相手の顔色を伺い、相手を立てながら、気を最上級に使いながら業務するって相当精神が削られます。時に噂話をたてられたり、「陰で○○と言われているよ」なんて業務に不要なことを言われ、どんどん追い込まれていきます。

また、都合のいい時に「利用者のため」「家族のため」という大義名分を使いこなすハイレベルな職員もいたりします。日頃の言動と全く違うことを平然と言ってきたりします

自分たちに都合がいい解釈をする職員もいたりしますが、全員相手していてはキリがないので流したり、肯定して終わりにすることもあります。

多くの職員は「ただ言いたいだけ」であることが多いため、こういった場合は否定せずに「はいはい」聞いておけばOKです。俗にいうスルースキルをもっていると強いです。

そして、自分の置かれた現環境を客観的にみて、どうすればいいのかを考えることが重要です。

少しずつでいいので行動していくことが自分のポジションを作る鍵となります。

ポジションをつくる

明日から180度変わった対応をするのは現実的でないし、相手を変える事も無理な事です。

少しずつ自分を変え、行動を変えていくことからはじめます。

自己啓発、マインド論になってしまいますが、気持ちを変え行動をおこすということは何よりも大切です。毎日「いやだな・・」と思い仕事をしていると下を向きがちになったり、活力や覇気の無さが相手に伝わってしまいます。

そうなると負のスパイラルに入ってしまうので、少しずつでいいので胸を張って、顔をあげて歩くというところからはじめてみてください。

支援相談員をやろうと思った、やっている方は志も高い方が多いはずです。

自分の理想とするポジションを明確化して、1日1日少しずつでいいので行動していきましょう。

私は、今のポジションを得るまでに3年以上かかってしまいました。

プライベートでストレス発散、趣味でストレス発散と言いますが

旅行しようが、酒を飲もうが、プライベートでのストレス発散は何一つ意味のない事だと分かりました。現実問題、職場でのストレスは職場でしか解決できません。

一時的にストレスから解放、数日後に新たなストレス・・じゃ辛すぎます。

自分のポジションを獲得し、少しでもストレスが少ない環境をつくっていきましょう。

私が意識的に取り組んできたこと

時間はかかりましたが私が意識的に取り組んできたことについてお伝えします。

私の場合は、相方である先輩相談員にマウントを取られ続け、都合悪くなると私のせいにしたり、私をだしに使ったり散々な扱いを数年受けてきました。そんな環境のもと過ごしているといつの間にか声が小さくなり、姿勢は下を向きがちになり、表情も硬く、完全なコミュ障みたいになっていました。ほんと、常に何かに怯えて過ごす感じでした・・。

『入職したてのころの気持ち』や『本来の自分』を何度も何度も考えました。『こんなはずじゃない』『絶対に環境を変えてやる!』そう心に誓い自分自身を見つめなおしました。

それからというものの私はインターネットや本で『ストレス軽減』と言われていることを片っ端から試しました。食事や生活、コミュニケーション様々なことを実践しました。

その中で効果があったと感じれることを紹介します。

『早寝早起き』『食べ過ぎない』『お酒をやめる』『早朝散歩、日光を浴びる』『姿勢をよくする』『意識的に深呼吸をする時間をつくる』『瞑想』・・

どれもこれも当たり前で小さなことですが思い返してください。こういったことを適切にできているか。こういった小さなことの積み重ねで心身のバランスは保たれていると思います。

言い換えれば、こういったことが満足に出来ていなければストレスに対する耐性も弱くなります。そして声が小さくなり、姿勢が悪くなり、見た目も『より言われやすい人』になってしまいます。

マウントを取ってくる人や、文句を言ってくる人たちに効果的なことは自分自身が堂々としていることです。そして何か言われても心に余裕をもちストレスを受けにくい自分自身でいれば少しずつ悪い環境は改善していくと思います。

まずは1か月挑戦してみてください。

そして何か自分の中で変わったなと思う事や、前向きになれるキッカケが見つかったならばさらに追加で自分に出来る事を増やしてみてください。

そんな日々を繰り返していけばいつの間にか自分自身の思考そのものが変わっているはずです。

さいごに

みんないい人なんです。ひとりでいる時は。

集団になったり、都合が悪い時にイライラする人が多いという事を前提に考えることが大切です。

自分の職場環境にあった立ち回りは、自分で考え行動することでしか見つけることはできません。ここから目を背けてしまうと、ずっと同じ環境に苦しめられてしまいます。

本当に辛ければ辞める事もアリですが、その前に自分が出来る事に挑戦してみるのもいいかもしれません。考えて行動を起こすというマインドが有るか無いかは今後の立ち回りが大きく変わりますので、一度挑戦してみてください。

この記事を読んでくれた方が少しでもいい方向へ行くことを願います。

その他、介護に関する別記事もありますのでよかったら読んでみてください。

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